こんにちは。アメリカで経済学 Ph.D. 留学中のたなぱんだです。
この記事では、アメリカ・ミズーリ州で自動車の運転免許を取る方法について解説します。今回は、実技試験(Road Test)の内容について説明します。
試験会場と持ち物
試験会場は、筆記試験の会場と同じです。受付方法などは、以下の前回記事を参照してください。
ミズーリ州の場合は、筆記試験同様に路上試験も事前予約不要です。
路上試験当日は、車、車の保険証、仮免許(or 日本の免許)を用意しておく必要があります。車の用意の仕方は、以下の前々回記事を参照してください。
レンタカーの場合は、レンタカーの明細書を持っていれば、車の保険証の場所がわからなくても大丈夫です。
試験の流れ
路上試験の順番が回ってくると、試験官にロビーで名前を呼ばれます。
試験官と一緒に自分の車のもとに行き、試験開始となります。ミズーリ州の場合、試験は大きく3ステップ(発車前試験→走行試験→縦列駐車試験)です。
3ステップの間に、致命的な運転ミス(交通ルール違反など)がなく、軽微なミスによる減点が30点以内(100点満点中)であれば合格となります。
発車前の試験
発車前に「車の基本的な使い方を分かっているか」や「整備不良などがないか」をチェックされます。
試験官により多少の違いはあると思いますが、具体的には、
- ウィンカーを点灯させろ(左・右)
- ブレーキを踏んで、ブレーキライトを点灯させろ
- ロービームを点けろ → ハイビームに切り替えろ
- ワイパーはどこでONにするか?
- デフロスター(デフォッガー)はどこでONにするか?
- パーキングブレーキ(サイドブレーキ)はどこか?
- 車の保険証は携帯しているか?
といったことを訊かれます。
走行試験
試験官の指示を受けながら、10〜15分程度の距離を走行します。
指示は全て英語ですが、簡単な英語なので理解ができないことはないと思います。
うまく指示を聞けず、多少ルートを間違えても大丈夫です。柔軟にルートを変更してくれます。ただ、あまりにもルートを間違えすぎると、英語ではなく運転スキルの問題ではないかと思われる可能性はあります。
ルートは試験官によって異なるようですが、
- 信号のある交差点での右・左折
- 信号のない交差点での右・左折
- 一時停止
は、必ず試験コースに含まれます。また、ミズーリ州の場合、一般道の走行中に
- 車を路肩に停める(pull over)
- 車通りの少ない道の真ん中で停車 → バック走行
の2つの技能テストが入ります。
pull over する際、上り坂・平地・下り坂で停車中のタイヤの向きが変わるので注意しましょう。(上り坂:左に切る、下り坂:右に切る)
縦列駐車の試験
走行試験を問題なく終えると、試験会場の敷地内にある駐車場に向かうように指示されます。
そこに縦列駐車(parallel parking)の試験用のポールが立っているので、そのエリア内に車を縦列駐車をします。
車をポールに当ててしまったら一発アウトらしいです。ただ、停めるスペースはかなり余裕がありますし、ゆっくりやっても問題ないので、変に焦らなければ難しい試験ではないです。
縦列駐車を終えると、車を適当な場所に駐車するように指示されます。車から降りて、試験会場の建物に戻ると、そこで合否結果を言い渡されます。
路上試験は当日の受け直しができないようです。不合格になってしまった場合には、翌日以降に再受験しましょう。
路上試験のコツ
左ハンドルの車に慣れておきましょう
右ハンドルの運転に慣れている場合、「ウィンカーを出そうと思ったら、ワイパーが動いてしまった」といったミスをやりがちです。1〜2回やる程度では問題ないと思いますが、毎回毎回間違えたり、間違えて動揺した結果、落ち着きのない運転になったりすると運転スキルがないと判断される可能性があります。
左ハンドルの車の運転に自信がない場合は、日本の運転免許証で運転できる期間内にレンタカーなどで練習しておきましょう。
一時停止と安全確認は大袈裟に
試験官にもわかるように、一時停止は3秒くらいしっかり止まり、安全確認する際は首を振ってしっかりと確認しましょう。
ただし、一時停止で無駄に長い時間止まっていると、交通を妨害しているとみなされるので、やりすぎにも注意です。
縦列駐車が苦手なら YouTube でコツを勉強
縦列駐車が苦手という方は少なくないと思います。そういう方は、YouTubeで縦列駐車の解説動画などを観て、コツを把握しておくのがいいと思います。
日本の動画なので左右を逆にして考えないといけないですが、JAFの解説動画なんかも参考になると思います。
試験に合格したら
試験に合格すると、ロビーで書類の準備が整うのを待つように言われます。
書類の準備ができると名前を呼ばれ、運転免許試験の合格証を渡されます。
州によってはその場で運転免許証を発行してくれるようですが、ミズーリ州の場合にはこの合格証を持って DMV という自動車に関する行政手続きの施設にいく必要があります。この点については、次回解説します。
合格証だけでは車を運転できません。
まとめ
この記事では、アメリカ・ミズーリ州で運転免許を取得する際の路上試験の内容についてお伝えしました。
次回の記事では、DMV で運転免許を申請する手続きについてお話ししようと思います。
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