こんにちは。アメリカで経済学 Ph.D. 留学中のたなぱんだです!
お問い合わせのページより、複数人の方から
Ph.D. 受験時に研究室訪問をしましたか?
というご質問を頂きました。個別にもご回答したのですが、せっかくですので一般向けの記事として残しておこうと思います。
(毎度のことながら、ここでご説明する内容は、私個人が Ph.D. 受験経験者として述べたものです。どれくらい参考にされるかは、みなさんでご判断いだたきますようお願いします。)
結論:訪問する義務はないと思うし、私も研究室訪問していない
経済学の Ph.D. 受験で、「事前の研究室訪問 or 教授への直接連絡が必須である」という話は聞いたことがありません。事実として、私は1校も研究室訪問などをしていませんが、複数校より合格を得ることができました。
たしかに、経済学以外の学問分野には、研究室単位で Ph.D. の学生を採用するため、受験時に研究室訪問が不可欠なところもあるところもあるようです。
しかし、経済学の場合は、経済学部全体でまとめて学生を採用し、コアコースや専門科目を受けていく中で研究テーマや指導教官を決めていく形が一般的です。なので、特定の教授・研究室と紐づけて学生を採用することは殆どないだろうと思います。
ちなみに、私が受験の相談をしていた日本の大学の先生方(うち一人は海外の大学で admission の責任者をやった経験をお持ちです)からも、「いますぐ志望大学の先生にコンタクトをとりなさい」といったようなアドバイスはもらったことはありません。
もちろん必要があれば個別に問い合わせするべき
もちろん、個人の必要性に応じて、教授に直接問い合わせた方がいいこともあります。
例えば、
- 指導をお願いしたい教授が高齢である場合に、「入学してみたら、その先生は Ph.D. の指導を引退していた」という悲劇を避けるため、事前に「Ph.D. の指導教官をやっているかどうか」を聞いてみる
- 〇〇の分野で研究をしたいので、その分野で業績がある教授の指導を受けたい。しかし、その教授は最近△△の分野の研究ばかり発表していて、〇〇に関する論文を書いていない。「〇〇の分野で研究したいが、その分野での指導をお願いできる可能性があるか」と聞いてみる
といった質問なんかが考えられるかと思います。
したがって、「教授に直接コンタクトを取る」という手段が全く必要ではないとは思いませんし、上のような状況ではメールなどで問い合わせする価値はあると思います。ただ、そうした問い合わせが「合格率を高める」と期待するべきではないと思います。
まとめ
この記事では、「経済学 Ph.D. 受験に研究室訪問は必要か」という質問に対し、「合格率を高める目的で、教授にコンタクトをとる必要はない」とお答えしました。
今後も、複数の方からお問い合わせ頂いた内容については、適宜、一般向けの記事として残していきます。
引き続き、ご不明点や相談したい点などがあれば、下のお問い合わせで募集しています。
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